発声

はじめに

演奏するとき、私たちは必ず何かしらの楽器を使います。

ギタリストならギター、ピアニストはピアノ。

 

ではボーカリストは?

もちろん声が楽器になります。

自分の身体が楽器なのだと教わったとき、私は何だか感動したのを覚えています。

声を出すことができる人はいつでもどこでも演奏することが可能です。

しかし声を奏でる源である本体は生身の身体です。

つまり体調や精神状態に左右されやすい楽器であるといえます。

 

数多くある楽器の中で特に弦楽器はメンテナンスが必須です。

例えばアコースティックギター。

本体(ボディ)が木でできているので、湿度管理が必要です。

なぜなら湿気の多い所では木が膨張し音程が変わってしまい、

他の演奏者と合わせにくくなったり正確性が失われてしまうからです。

しかし演奏する場所が常に楽器にとって最高の状況とは限りません。

雨の日に野外で演奏、ということもあるでしょう。

そこである程度しっかりした良い本体のほうがメンテナンスを行いながら長く使い続けられる

ギターということになります。

 

 

では、ボーカリストにはどのような本体がいいのでしょう。

ボーカリストもメンテナンスは必要です。

声の場合はケアというとわかりやすいですね。

なるべく乾燥しないようにするとか、お酒を飲んだ時に大声でしゃべらないとか。

しかしどんなに気をつけていても体調が思わしくない時もあれば、例えば恋人と別れて落ち込んでいる時だってありますよね。

それでも歌わなければいけない時はあります。

つまり、ボーカリストもどんな状態でも声を奏でる本体であるかどうかが重要になるわけです。

しかも他楽器と違い故障したからといって買い換えるなんてことはできません。

だから大切に扱っていく必要があるしまたそれを他楽器の演奏者たちにも理解していただく必要があります。

どれだけ声量のある方でも電気音量にはかないませんから。

そして特に声は他楽器よりも演奏者の身体の状態をそのまま反映します。

緊張していれば声が震えたり、恐れている時は声が小さくなったりしますよね。

人前で堂々と歌いツアーなど歌い続けられる人は皆度胸や根性があるのではなくて(多少はあると思いますが)

トレーニングされたしっかりとした楽器(身体)と鍛えた精神力があるからだということがわかりました。

それを発声練習で造っていくのだということも。

 

それではどのように楽器を造ってゆけばよいのでしょう。

このチラ見で少しづつご紹介していきたいと思います。